4年間のカリキュラム
日本語と日本文学を楽しく基礎から学んで本格的な研究に入っていく4年間のカリキュラム。
日本語日本文学科生の学び
専門科目の学びの流れ
取得可能な免許?資格
●中学校?高等学校教諭一種 (国語?宗教*)
●司書教諭 ●司書 ●学校司書 ●学芸員 ●日本語教員
●中学校?高等学校教諭一種 (国語?宗教*)
●司書教諭 ●司書 ●学校司書 ●学芸員 ●日本語教員
1年次
大学の学びとは何かを考えつつ、3分野の基礎知識をバランスよく修得します。
入門演習
「日本古典文学入門演習」 「日本近代文学入門演習」「日本語学入門演習」の3科目により、それぞれの分野の特徴を学びます。学生同士のグループワークなどを通して、主体的に「学問」に取り組む姿勢を身につけます。
「日本語学入門演習」
日本語の発音や語彙など自分の話している日本語を元に、観察?分析を行います。昔と今の日本語や方言のある地域の日本語など、視点を変えて討論?発表をしながら「日本語学」とはどのような「学」であるのかを考えます。「初級くずし字解読演習」
仮名字形の基礎を学び、実際の文献を使って、「くずし字」を解読していきます。文献を自分で読んで「翻字原稿」を作成し、仮名読みクイズや文献を使ったトレーニングを重ねることにより「くずし字」を理解していきます。
→「授業で屏風をよんでみよう!(2017年度「くずし字解読演習」)」(YouTube)(4:48)
→「授業で屏風をよんでみよう!(2017年度「くずし字解読演習」)」(YouTube)(4:48)
2年次
3分野の知識を深めると同時に、自分で調べ、考察していくトレーニングを始めます。
概論
「日本古典文学概論」「日本近代文学概論」「日本語学概論」の3科目により、各分野の専門的な知識を修得します。豊かな教養を身につけるとともに、今後の研究のための土台を作ります。「日本近代文学概論1, 2」
1は明治大正、2は昭和平成を中心に文学史理解を深めます。作家同士の繋がりを知り、女性の書き手に焦点を当て、戦争と文学の関係を考えるなか、新しい「近代文学」が見えてきます。学生が毎回書くリアクションコメントには、先生からのフィードバックもあり、楽しいやりとりを交えて学べます。基礎演習
本格的な発表授業(演習)のスタートです。調査?分析?発表?レポート作成の方法を基礎から学びます。さまざまな時代?分野の「基礎演習」の中から、自分の興味?関心に応じた授業を選択することができます。「日本語学基礎演習1」
明治期に印刷出版された文献を使って、明治の日本語について考えます。国立国会図書館のデジタルコレクションで公開されている画像を用い、分担箇所を決めて発表を行います。発表資料の配布や質疑応答はオンラインの学習管理システム(LMS)上で行い、発表者は提出された質問を受けて、最終的な回答書をまとめます。学生同士の意見交換を通して、考察を深めていきます。「源氏物語1, 2」
日本を代表する古典である『源氏物語』を1年かけて学んでいきます。1では光源氏を主人公とする正編を、2では光源氏没後の世界を描く続編を読み解きます。物語の魅力を味わい、この作品が一千年にわたって読み継がれてきた理由について考え、日本文化の源泉を理解します。
3年次
各自の興味?関心によって分野をしぼり、読解力?分析力?考察力を磨いていきます。
演習
2年次の「基礎演習」の成果を踏まえ、自分で考えるためのトレーニングを重ねます。専任教員の担当する「演習」は、通称「サブゼミ」。卒業論文を具体的に見据え、作成の準備に取りかかります。「日本近代文学演習2」
レポーターの発表とディスカッションによる授業です。大正期の少女たちの女性同士の友愛を描いた吉屋信子、明治期の貧しい女性たちに寄り添った樋口一葉、娼婦として生きざるをえなかった女性たちを描いた森崎和江、大学受験で母親から追い詰められる娘の心情を描いた笙野頼子など、近現代の女性文学を通して日本社会と女性の生をみつめます。4年次
学びの集大成である卒業論文と向き合い、総合的な思考力?表現力を完成させます。
研究法演習(ゼミナール)
2年次の「基礎演習」と3年次の「演習」を通じて興味を持った分野の教員のもとで、卒業論文を書くための指導を受ける授業です。学生同士の討議や、指導教員からのアドバイスを受けて、各自が卒業論文の作成を進めていきます。
卒業論文
専門領域の研究を深め、卒業論文にまとめあげます。
卒業論文テーマ例
<2022年度>
●『落窪物語』に見る「爪弾き」の効果
●『とりかへばや物語』の左衛門─乳母?乳母子の役割をめぐって─
●『今昔物語集』蘇生譚考
● 吉屋信子『屋根裏の二処女』論
● 大庭みな子「ろうそく魚」論─越境の物語試論─
● 明治時代における「壺」という字の字体について
● 新聞における接尾語「─感」の用法について
● 少女?少年マンガからみる現代の若者の言葉遣いについて─文末表現と人称代名詞を中心に─
<2021年度>
●『万葉集』巻三?三七〇番歌について ―表現分析からの「潤湿」試訓―
● 女君と宰相中将 ―和歌から見る『とりかへばや物語』―
●『平家物語』諸本における乳母子の考察
●『男色大鑑』の表現 ― 植物を用いた人物美の表現を題材に―
● 永井荷風「地獄の花」論
● 田山花袋『少女病』論 ― 浪漫主義から自然主義へ―
●『密夫之奇獄』からみる『言海』の「普通用」について
● 主要紙における新旧類義語の変遷
卒業論文テーマ例
<2022年度>
●『落窪物語』に見る「爪弾き」の効果
●『とりかへばや物語』の左衛門─乳母?乳母子の役割をめぐって─
●『今昔物語集』蘇生譚考
● 吉屋信子『屋根裏の二処女』論
● 大庭みな子「ろうそく魚」論─越境の物語試論─
● 明治時代における「壺」という字の字体について
● 新聞における接尾語「─感」の用法について
● 少女?少年マンガからみる現代の若者の言葉遣いについて─文末表現と人称代名詞を中心に─
<2021年度>
●『万葉集』巻三?三七〇番歌について ―表現分析からの「潤湿」試訓―
● 女君と宰相中将 ―和歌から見る『とりかへばや物語』―
●『平家物語』諸本における乳母子の考察
●『男色大鑑』の表現 ― 植物を用いた人物美の表現を題材に―
● 永井荷風「地獄の花」論
● 田山花袋『少女病』論 ― 浪漫主義から自然主義へ―
●『密夫之奇獄』からみる『言海』の「普通用」について
● 主要紙における新旧類義語の変遷